実況エピソード
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1967年4月30日、プロボクシング世界ジュニアウェルター級選手権試合、挑戦者の藤猛が王者サンドロ・ロポポロ( イタリア)にKO勝ちして世界王座を奪取した試合のテレビ中継の実況を務めた。具志堅用高(WBA世界ジュニアフライ級王者、協栄)の世界戦のラジオ中継実況も数回担当している。 1977年9月3日、プロ野球選手・王貞治の本塁打世界新記録となる756号を達成した試合(巨人対ヤクルト戦)を実況、達成したときに「王万歳!! 皆さんとともに、心からおめでとうと言いましょう」とコメントした。なお、この時の実況について、歴史的一瞬であるのだから、後々参照したときの記録のためにも、何月何日何時何分と日時を言っておくべきだったという後悔が残っていることを後年口にしていたと、後輩アナウンサーの吉川美代子は書いている。 プロ野球実況では大阪・朝日放送(ABC)の植草貞夫と共に“東の渡辺・西の植草”と並び称され、ラジオの巨人対阪神戦中継では各チームの応援実況を行ったこともあった(巨人…渡辺、阪神…植草)。 1994年に発表されたプロ野球漫画『あぶさん』(著:水島新司)で、景浦安武(架空の選手)のシーズン本塁打新記録がかかった試合のラジオ中継の実況を担当するエピソードが描かれた(解説:田淵幸一、ゲスト解説:王)。
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