実在のニードルガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 07:11 UTC 版)
14世紀に始まる初期の火器において、最初の発射物は皮などにくるまれた手作りの鉄の矢であった。しかしながら費用がかさむこと、工業化以前の社会においては手間暇がかかりすぎることから、やがて粗雑な石の弾丸に取って替わられた。 鉄矢が兵器として再び広く使われたのは、第一次世界大戦において航空機から投下された投箭である。その後も矢を使った兵器はいくつか発明されたものの、普及することはなかった。 現在では矢状の弾体を装弾筒に納め散弾銃やグレネードランチャーで使用できるフレシェット弾がある。また、10センチ程の長さの矢を発射する水中銃(SPP-1水中拳銃、APS水中銃)も実用化されておりニードルガンと呼ばれている。 ヨハン・ニコウラス・フォン・ドライゼが1836年に開発した、ボルトアクションライフルの始祖となった銃もニードルガンと呼ばれる。これは弾丸と紙で包んだ装薬の間に雷管をはさみ、装薬を貫いて針状の撃針で撃発させる方式からこう呼ばれるもので、針を弾体とするものではない。 詳細は「ドライゼ銃」を参照 テーザー銃は針状の電極を対象に向けて発射するスタンガンである。 ニードルスケーラーという工具もニードルガンと呼ばれることがある。多数の針が前後に激しく往復し、対象に押し当てることで錆や古い塗装を剥がすのに使われる。
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