宝石としてのルチル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 03:03 UTC 版)
屈折率は2.62-2.90とダイアモンドを上回るが、天然に産するルチル自体は結晶が小さすぎるか、または透明でないため、宝石として加工されることは稀である。 ただ、石英の中にルチルの針状結晶が入る場合も有り、これは「針入り水晶」などと呼ばれ、装飾品として利用される場合が有る。また、ルビーやサファイアに含まれるルチルは、スター効果を起こす。これは、ルチルが双晶になり易いためである。 人工宝石としてのルチルは、1948年より生産が開始された。1950年代中頃までは無色透明な物が「Titania」(ティタニア)、レインボーダイヤモンドといった名でダイヤモンドの代用品として盛んに生産された。しかし、モース硬度が低い上に、別種のダイヤモンドのイミテーション、チタン酸ストロンチウムの製法が発見されると、すぐに廃れた。
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