宗田節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 01:13 UTC 版)
ソウダガツオは両種とも(特にマルソウダ)イノシン酸などうま味成分が多く濃厚なだしが取れるため、日本では鰹節と同様の方法で「宗田節」(そうだぶし)に加工して流通し、関東風のそばつゆなど濃い口の日本料理に利用されることが多い。「宗田節」は鰹節より濃厚でこくのある風味が特徴で、やや厚めに削った削り節はめんつゆ・タレなどを作る用途に用いるほか、薄く削ったものを一般家庭用で用いる。特に愛知県名古屋以西で好んで利用され、愛知県では同県名物のきしめんに利用されるほか「名産品の八丁味噌(豆味噌)に合う」と好まれる。 「宗田節」の原料には主にマルソウダが利用される一方、ヒラソウダは「まとまって漁獲されないこと」「脂肪分が多いこと」から宗田節への加工原料には向かない。 ソウダガツオの一大産地であり「市の魚」に指定されている高知県土佐清水市では市内にある足摺岬の沖合がソウダガツオの産卵場になっており、日本産の宗田節の7割以上(年間水揚げ高6,000 - 7,000t)が同市で生産されている。同市では宗田節は「メジカ節」とも呼ばれ、マルソウダの生利節を燻製にしたものが「姫がつお」として売り出されている。
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