宇宙の膨張速度の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:19 UTC 版)
「ハッブル体積」の記事における「宇宙の膨張速度の変化」の解説
距離 c / H 0 {\displaystyle c/H_{0}} はハッブル距離あるいはハッブル半径として知られている。それは標準宇宙模型(en:Lambda-CDM model)では138億光年と推定されており、 c {\displaystyle c} と宇宙の年齢(en:age of the universe)の積より、やや大きい値である。このため、それぞれの銀河の後退速度は、ビッグバン以来一定であるという仮説を外挿すると、 1 / H 0 {\displaystyle 1/H_{0}} は宇宙の年齢を示す。実際のところ、後退速度は、最初のうちは重力により減速し、現在はダークエネルギーにより加速している。ゆえに、 1 / H 0 {\displaystyle 1/H_{0}} は、たんなる宇宙の年齢の近似値である。2006年のエイプリルフールにarXivに投稿された論文は、この近似式を元にしている。ハッブル距離は宇宙の事象の地平線よりも内側にあり、ハッブル距離よりも外側にある天体も地球から観測されている。
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