宇宙の終末の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:02 UTC 版)
「膨張する宇宙の未来」の記事における「宇宙の終末の歴史」の解説
1970年代、膨張する宇宙の未来は天文学者のガマル・イスラムと物理学者のフリーマン・ダイソンによって研究されていた。その後、宇宙のエンドゲームという書籍がフレッド・アダムズとグレッグ・ラフリンによって出版された。この本では膨張する宇宙の歴史を5つに区分して説明している。最初が原始時代で、ビッグバンのあと、星がまだ形成されていない時期のことである、2番目が星の輝く時代で、現在と現在観測されている星や銀河を含む時代である。この時代は分子雲により、星が形成される時代である。3番目が縮退の時代と呼ばれる時代で、星が輝きを失っていき、コンパクト星、白色矮星、中性子星、ブラックホールといった星のみが残る時代である。4番目がブラックホールの時代で白色矮星、中性子星やその他のすべての天体が陽子の崩壊によって破壊され、ブラックホールのみが残る時代である。最後の暗黒の時代はブラックホールも蒸発し、光子とレプトンのみが空間に残る時代である。 この宇宙の未来の歴史と時系列は宇宙が拡大し続けることを前提にしている。もし宇宙の膨張が反転した場合、ビッグクランチが生じるため、これらの出来事は発生しない。ビッグクランチとは宇宙が再収縮して、エネルギーと物質が集中し、ビッグバンが生じたあとと同じ状態になることである。
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