学者・著述家として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 09:19 UTC 版)
「ゲンナディオス2世 (コンスタンディヌーポリ総主教)」の記事における「学者・著述家として」の解説
ゲンナディオスは優れた哲学者・神学者でもあった。ゲンナディオスがアリストテレス哲学を、プラトニズム、およびゲミストス・プレトンから守ろうとした事は、巷間に散見される、西方教会の神学をアリストテレス哲学と結び付け、東方教会の神学をプラトン哲学に結び付けるといった、通俗的解釈傾向が誤っていることの証拠となる。 東西教会の合同に反対するようになってからは、フィリオクェ問題に関連する著作も書いた。ゲンナディオスはトマス・アクイナスの著作のギリシャ語訳と解釈も行った事にもみられるように、西方教会の神学・哲学に対して師マルコスと同様に明るく、その上で精力的に西方教会の考え方を批判した。またユダヤ教やイスラームに対しても批判する論文を遺した。 メフメト2世からその学識により尊敬を勝ち得ていたゲンナディオスは、メフメト2世の求めに応じて正教信仰についての著作『告白』を手紙型式で著した。当初版はギリシャ語・ラテン語であったが、まもなくトルコ語に翻訳された。1530年にはウィーンで、1582年にはフランクフルトで出版された。正教徒宛の手紙という形式をとった著作も晩年に残している。
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