始華湖の現在の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/28 21:26 UTC 版)
1996年7月に大韓民国政府は「始華湖水質改善計画」を発表し、環境基礎施設の新・増設、下水管路の整備などの汚染源遮断対策とともに、排水閘門の運用を通じた湖内への海水流出入という方法を提示した。この計画が本格的に施行された1997年のCOD値14.7ppmをピークに、始華湖の水質は急速に改善する様相をみせたが、1999年以降のCOD値は4から5ppmを維持しており、これ以上の良化をみせず、大韓民国政府では人工湿地を造成し運営中で、始華防潮堤には25万kWの始華潮力発電所(英語版)(2011年稼働)が建設されている。これまでの研究結果によれば潮力発電所により従来の6倍の海水が流出入する見込みで、クリーンエネルギー生産という本来の目的はもちろん、水質改善も期待されている。 海水化以降、 いったんは始華湖を去った生物たちも戻り始めており、人々がレジャー活動を楽しむ水辺の親水公園としての変化も見せ始めている。水泳に支障がない水準まで水質が改善したため、2002年以降毎年、フィン水泳大会が開催されており、また始興市生活体育協議会主管で公有水面の占用許可を与えられたヨット愛好家たちがヨットを楽しんでいる。
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