太陽系での地球型惑星の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:46 UTC 版)
「地球型惑星」の記事における「太陽系での地球型惑星の形成」の解説
「太陽系の形成と進化」も参照 太陽系の起源は、宇宙空間に漂う星間雲にある。星間雲は水素が主成分で、これにヘリウム、微少量の(天文学的にいう)重元素が混ざっている。星間雲の形成は、銀河系円盤内の密度波によるとする説が有力である。近傍で超新星爆発が起こるなどの何らかのきっかけがあると星間雲の内部でガスが圧縮され、密度むらが生じる。相対的に密度が高い部分は自己重力により収縮し、周囲のガスを付加しながら高密度化する。この高密度化した部分で恒星が誕生する。 星間雲はもともとわずかに回転しているため、収縮した部分は、その中心(原始星)の周囲を回転しつつ、重力が向心力として働く原始惑星系円盤を形成する。円盤内では、微少量の重元素のうち固体を形成する成分が赤道面に沈積し、ここで微惑星が誕生する。この微惑星が衝突合体(集積)を繰り返して成長したものが惑星である。 岩石質、金属質の微惑星が集積してできた惑星は固体惑星あるいは地球型惑星と呼ばれる。水やメタン、二酸化炭素などの氷が存在できない領域で形成されるので、必然的に恒星に近い場所で誕生する。
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