大統領と市民の摩擦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:57 UTC 版)
「ノートルダム大聖堂の火災」の記事における「大統領と市民の摩擦」の解説
再建に関して、新興フランスのランドマーク的なイノベーションにこだわるマクロン大統領と、伝統に忠実な復元を望んでいる多くのフランス市民とが対立しており、1,169人もの建築家、学芸員、教授らは大統領宛てに公開書簡を送り、再建を再考するように促した。 書簡は「適切な判断のためには時間が必要」「専門家の声に耳を傾け、彼らの知識を理解すべきであり、野心的な期限(5年での再建)を修正してほしい」と訴えた。世論調査によれば、フランス国民の半数以上が大聖堂を元通りにしたいと考えている。5月には、上院議員が火災以前の伝統的な聖堂に戻すべきという法案を可決した。 しかし、マクロン大統領は革新的な建築デザインのための国際的なコンテストを承認し、革新にこだわりを見せている。フランスの歴史上もっとも若い大統領は、単に大聖堂を再建するのではなく、それを改善しなければならないと考えており、大聖堂に新しいフランスのビジョンを投影させたがっていることがうかがえる。
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