大木康
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/16 15:48 UTC 版)
人物情報 | |
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生誕 | 1957年1月4日![]() |
出身校 | 東京大学・復旦大学 |
学問 | |
研究分野 | 中国文学 |
研究機関 | 広島大学・東京大学東洋文化研究所 |
学位 | 博士 (文学) |
大木 康(おおき やすし、1959年1月4日[1] - )は、日本の中国文学・文化学者。明末江南地方における通俗文芸、出版文化、科挙制度と知識人、民衆、女性学、民間詩歌などを研究した。東京大学東洋文化研究所教授。
経歴
1959年、神奈川県横浜市生まれ[2]。開成高校を経て[3]、1981年、東京大学文学部中国文学専攻卒業[3]。1983年、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了[3]。その後は同大学博士課程に進み、1984年から1985年まで上海・復旦大学に留学[3]。1986年、東京大学博士課程単位取得退学[3]、同年東京大学東洋文化研究所助手[3]。
1988年、広島大学文学部講師[3]。1989年、同助教授[3]。1991年、東京大学文学部助教授[3]。1998年、学位論文「馮夢龍「山歌」の研究」を東京大学に提出し、博士 (文学)を取得[3]。2001年、東京大学東洋文化研究所助教授併任となり[3]、2002年に同研究所助教授に配置転換された[3]。2003年、同教授[3]。 2012年から2014年まで所長を務めた[3][4]。2024年、東京大学を定年退職[3]、名誉教授。
学会では、2021年から2025年まで日本中国学会理事長を務めた[3]。
受賞・栄典
- 2000年 - 東方学会賞(論文「黄牡丹詩会―明末清初江南文人点描」(「東方学」第99輯)およびこれと関連する研究活動[5])
著作
著書
- 『明末のはぐれ知識人-馮夢龍と蘇州文化』講談社選書メチエ 1995年
- 『不平の中国文学史』筑摩書房 1996年
- 『中国明清時代の文学』放送大学教育振興会 2001年
- 『中国近世小説への招待 才子と佳人と豪傑と』(NHKライブラリー)日本放送出版協会 2001年
- 『中国遊里空間 明清秦淮妓女の世界』青土社 2002年
- 中国語訳:台北 聯経出版 2007年
- 『馮夢龍『山歌』の研究 中国明代の通俗歌謡』勁草書房 2003年
- 中国語訳:上海 復旦大学出版社 2017年
- 『明末江南の出版文化』研文出版 2004年
- 韓国語訳:ソウル ソミョン出版 2007年
- 中国語訳:上海 上海古籍出版社 2014年
- 『原文で楽しむ明清文人の小品世界』集広舎 2006年
- 中国語訳:上海 復旦大学出版社 2015年
- 『明清文学の人びと 職業別文学誌』創文社 2008年
- 『「史記」と「漢書」-中国文化のバロメーター』岩波書店〈書物誕生〉2008年
- 韓国語訳:ソウル Cheonjiin Publishing Co. 2010年
- 中国語訳:北京 生活・読書・新知三聯書店 2021年)
- 『中国明末のメディア革命-庶民が本を読む』刀水書房〈世界史の鏡〉2009年
- 韓国語訳:ソウル 延世大学校大学出版文化院 2013年)
- 『冒襄と『影梅庵憶語』の研究』汲古書院 2010年
- 中国語訳:台北 里仁書局 2013年
- 『中国人はつらいよ-その悲惨と悦楽』PHP新書、2015年
- 『蘇州花街散歩 山塘街の物語』汲古書院 2017年
- 『馮夢龍と明末俗文学』汲古書院 2018年
- 『明清江南社会文化史研究』汲古書院 2020年
- 『明清戯曲俗曲雑考』復旦大学出版社 2021年
- 『晩明風雅』香港城市大学出版社 2022年
共著
翻訳
脚注
外部リンク
- 大木 康 (取り組んでいるテーマ・経歴・教育活動ほか) / 東洋文化研究所
- 大木 康 - researchmap 更新日: 2022/09/04
固有名詞の分類
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