田仲一成とは? わかりやすく解説

田仲一成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 14:36 UTC 版)

田仲 一成
たなか いっせい
日本学士院の登録写真
人物情報
生誕 (1932-11-05) 1932年11月5日
日本東京府
死没 (2025-03-29) 2025年3月29日(92歳没)
出身校 東京大学
学問
研究分野 中国演劇
研究機関 熊本大学東京大学東洋文化研究所
学位 文学博士
称号 正四位
瑞宝重光章
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田仲 一成(たなか いっせい、1932年昭和7年〉11月5日 - 2025年令和7年〉3月29日[1])は、日本中国学者東京大学東洋文化研究所名誉教授、日本学士院会員、東洋文庫専任研究員。専門は中国演劇

経歴

1932年昭和7年)、東京府で生まれた。東京大学法学部で学び、1955年(昭和30)に卒業。東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻に進み、1962年(昭和37年)に博士課程を単位取得満期退学

その後は北海道大学文学部助手に採用された。1968年(昭和43年)、熊本大学法文学部講師となり、後に助教授昇格。1972年(昭和47年)、東京大学東洋文化研究所助教授に転じた。1981年(昭和56年)に同教授昇格。1983年(昭和58年)、学位論文『中国祭祀演劇研究』を東京大学に提出して文学博士号を取得[2]。1993年(平成5年)に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は金沢大学文学部教授を務めた。1998年(平成10年)からは桜花学園大学教授として教鞭をとり、また図書館長をつとめた。2000年(平成12年)に桜花学園大学を退職。

2000年(平成12年)、日本学士院会員に選出された。2001年(平成13年)より東洋文庫常務理事・図書部長。2019年に常務理事を退任し、専任研究員となった[3]

2006年(平成18年)1月10日、講書始の儀において、「中国の神楽について」を題目に進講した[4]。2007年(平成19年)春の叙勲で瑞宝重光章を受章した[5]

2025年令和7年)3月29日、死去した[1]。92歳没。死没日付で正四位に叙された[6]

受賞・栄典

著作

著書
  • 『中国祭祀演劇研究』東京大学出版会 1981
  • 『中国の宗族と演劇 華南宗族社会における祭祀組織・儀礼および演劇の相関構造』東京大学出版会 1985
  • 『中国郷村祭祀研究:地方劇の環境』東京大学東洋文化研究所 1989
  • 『中国巫系演劇研究』東京大学出版会 1993
  • 『中国演劇史』東京大学出版会 1998
  • の戯曲:江南宗族社会の表象』創文社 2000
  • 『中国地方戯曲研究:南戯の東南沿海地区への伝播』汲古書院 2006
  • 『中国鎮魂演劇研究』東京大学出版会 2016
  • 『明代江南戯曲研究』汲古書院 2020
  • 『中国演劇史論』知泉書館 2021
  • 『東アジア祭祀芸能比較論』知泉書館 2023
  • 『中国の秘密結社と演劇』知泉書館 2024
  • 『香港粤劇研究:珠江デルタにおける祭祀演劇の伝承』汲古書院 2025

外部リンク

脚注

  1. ^ a b 【訃報】田仲一成元常務理事ご逝去”. 東洋文庫 (2025年4月7日). 2025年4月8日閲覧。
  2. ^ CiNii(学位論文)
  3. ^ 『日本紳士録(平成18年版)』『人事興信録(平成21年版)』
  4. ^ 講書始の儀におけるご進講者及びご進講題目一覧(平成元年以降)”. 宮内庁ホームページ. 宮内庁. 2025年6月17日閲覧。
  5. ^ a b 『官報』号外第89号14頁 平成19年5月1日
  6. ^ a b 『官報』第1460号8頁 令和7年5月9日




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