夢虫・未草(ゆめむし ひつじぐさ)
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「水枕羽枕」の記事における「夢虫・未草(ゆめむし ひつじぐさ)」の解説
『デュオ』(朝日ソノラマ)1983年7月号に掲載。 梅雨明け宣言のあった朝、柿生林子(かきお りんこ)は母親とともに父親から半年前から不倫している相手がおり、離婚をするつもりだと切り出される。その相手は駅の裏手のバー、「フランス」のママで、同級生の五月晴夫(さつき はるお)の母親であり、その日から林子は晴夫に対し、ある種の敵意を向けるようになる。夫から離婚話を切り出された母親も、口では林子に人間のカスという言葉を使うものではない、と言いつつ、かなりいらだっていた。 そんな時、林子は母親が留守で一人きりでシチューを作ろうとしたが、塩が足りないことに気づき、スーパーへ行ったが、財布にお金がはいっていなかったため、家にお金を取りに行こうとしたら、補導員に万引きと誤解され、さらに鍋の火をつけたまま家を出たため、ぼや騒ぎを起こしてしまう。肩身の狭い思いをした林子であったが、晴夫が学校の屋上でスーパーマンの真似をするという騒ぎを起こした結果、その話も有耶無耶になってしまう。それを機に、林子は晴夫と和解し、父母たちの離婚騒動の解決策をともに思案するようになる。
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