多角化と事業の集中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 08:25 UTC 版)
1970年代以降、P&Oは企業買収で事業を多角化させた。コンストラクション・マネジメント(construction management)や住宅販売を行うボヴィス・グループ(Bovis)を1974年の買収から1999年の売却まで保有したほか、不動産開発・投資業、展示場や国際会議場運営など様々なサービス業に進出した。 しかし1999年3月にP&Oは海運・輸送業に資源を集中する決定を行い、これ以後多くの事業は売却・廃止された。オーストラリアでのP&Oの活動から生まれた港運業P&Oポーツ(P&O Ports)と冷蔵倉庫・運送業P&Oコールド・ロジスティクス(P&O Cold Logistics)は、現地では市場を主導する地位を得ている。 1999年以後、グループの様々な部門の売却が相次いだ。2002年10月23日、客船クルーズ部門である「P&Oプリンセス・クルーズ」(P&O Princess Cruises plc.)は分社化され、2003年4月にカーニバル・コーポレーション(Carnival Corporation)に売却され「Carnival Corporation & plc」となった。2004年6月、P&Oは「P&O Nedlloyd」社の株式の25%を売却し、さらに2005年6月にはP&O Nedlloydはデンマークの海運会社A.P. モラー・マースク(売上高では世界一)に買収されている。
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