壮大な仮定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 14:41 UTC 版)
「リアルビジネスサイクル理論」の記事における「壮大な仮定」の解説
リアルビジネスサイクル理論モデルの前提となる仮定は、合理的期待を形成する代表的個人の存在である。このモデルは1人の「異時点間を最適化する」個人を用いて表現されており、この個人の行動は構成員全員、さらには経済全体を代表しているように見ることができる。これが代表的個人モデルの大きな特徴である。 もう一つ暗黙のうちに仮定されているのが、貨幣の中立性であり、これは合理的期待から導かれている。ロバート・ルーカスは、生産性ショックがあるという条件下でモデル内部で景気循環が現れることを示している。これは次のように説明できる。個人の生産性が低下したとすると、実質所得もまた低下する。これはロビンソン・クルーソーの文脈で解釈でき、代表的個人がすべての生産を担っており、完全に競争的な労働市場では個人は限界生産物に等しい賃金が支払われている。
※この「壮大な仮定」の解説は、「リアルビジネスサイクル理論」の解説の一部です。
「壮大な仮定」を含む「リアルビジネスサイクル理論」の記事については、「リアルビジネスサイクル理論」の概要を参照ください。
- 壮大な仮定のページへのリンク