墓とミイラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 14:46 UTC 版)
アクエンアテンとほぼ同時に亡くなっているようであるが、在位期間の短さのため墓が用意されていなかったのか、それとも何らかの混乱があったためか、最初からスメンクカラーのために用意された墓は現在も確認されていない。イギリスの歴史ミステリ作家であるグレアム・フィリップス(Graham Phillips)によると、KV55墓をスメンクカーラーの墓とし、アクエンアテンの妃の一人のものと思われる女性の棺、陵墓を再利用してスメンクカーラーの墓に充てたとしている。棺は顔が判別できないほどに右目を残してことごとく破壊され、頭部のウアジェト女神と顎鬚は後から加えられ無理矢理男性の型に直されたとも取れうる。またその陵墓は文字の類ひとつない粗雑な未完成の墓であり、壁の加工も粗末で地下水の浸水により、防腐処理されたはずの遺体はすでに腐って白骨化していた。しかし、ザヒ・ハワス等、KV55をアクエンアテンの王墓と位置づけている研究者もおり、解決をみない。 発見された遺体は男性のものであるが、その腕はなぜか女性の形(片腕を胸に置き、もう片方の腕を身体に沿って下げる)で納棺されていた[要出典]。
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