基準の変遷と指摘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:54 UTC 版)
収縮期血圧の目標値は数回にわたり引き下げの変更が行われている。 1987年、180mmHg 以下 2004年、140mmHg 以下 2008年、130mmHg 以下 大櫛ら(2008) によれば、血圧と死亡率を年令の関連をグラフにすると、120/80mmHg未満での死亡率が有意に低くなり、一見すると「血圧は低ければ低いほどよい」様に見えるが、年令別にみると男女共に年令に関係なく160/100mmHg未満までは循環器系疾患死亡率が上昇しない。一方、180/110mmHg以上の人を160/100mmHgと強く下げた場合に死亡率が上昇する傾向がある。また、高血圧症治療(降圧薬服用)は全ての世代でリスク要因であった。さらに、「基準値を年齢別・性別に設定すべきである」「160/100mmHg 以下では健康リスクとならない」「薬物治療は180/110mmHg以上を限定とし降圧は20mmHgまでとする」などの指摘を行っている。
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