城主直虎の奮闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:31 UTC 版)
城主となった直虎は、発布すれば井伊家が借金過多で破綻する徳政令を領民、今川家より求められる。さらに家臣の反発や、政次の城主簒奪の動きも加わり窮地に陥る。 対して直虎は、まず銭主の瀬戸方久を家臣として引き立て領地を与える。代わりに領民の利払いを凍結させ、加えて必死の訴えで領民の支持を得る。その様子を見て、家臣らも彼女を献身的に支えるようになる。政次の明け透けな奸臣ぶりも、彼女の身と井伊を安じ、あえての演技を含んだものであった。直虎も彼の真意を察し、表向きはそのままの関係で、龍潭寺で夜に碁をもって語らうなどし、二人は信頼を深めていく。 さらに直虎は、木綿栽培、材木業、領民への識字などの習い、荒地の耕作地を3年間無税とする施策などを打ち領地を潤す。同時に盗賊の龍雲丸や、井伊に隣接する商人の町気賀の町衆と知り合い、材木業を通じて協力関係を築く。今川からは、またぞろ謀反の疑いをかけられるが、家臣団や龍雲丸の働き、領民の支持で回避を続ける。寿桂尼を始め、今川も彼女を次第に認めていく。永禄10年(1567年)、今川が気賀に堀川城を築いた際には、周囲に信を得た直虎が城主に任じられ、話をまとめた方久が城代に入った。
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