地理と植物相、動物相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 03:38 UTC 版)
「ヴォストック島」の記事における「地理と植物相、動物相」の解説
ヴォストック島は南緯10度6分 西経152度23分 / 南緯10.100度 西経152.383度 / -10.100; -152.383に位置し、面積は24ヘクタール (59エーカー)である。最も近い島はライン諸島最南端の島、フリント島でヴォストック島の南南東158キロメートル (98マイル)の位置にある。カロリン島(ミレニアム島)は、東230キロメートル (140マイル)の位置にある。また、マルデン島は北北西709キロメートル (441マイル)の位置にある。 ヴォストック島は、サンゴ殻に由来する幅25 and 30メートル (82 and 98フィート)の砂浜に囲まれている。島内には環礁によく見られる礁湖は存在せず、淡水も存在しない。加えて淡水レンズの存在も確認されていない。ヴォストック島の大部分は厚さ1mほどの湿った泥炭層に根付くピソニア属(英語版)の純群落である。これらの木々は最大で高さ30メートル (98フィート)に及ぶが、非常に高密度で自生しているため、これらの下には他の植物は生育することが出来ないほどである。ピソニア属以外には、草本のBoerhavia repensとSesuvium portulacastrumが生えている程度である。 ライン諸島の他の島々と同様に、1922年にはココヤシの苗木が移植されたが失敗に終わっている。その一方で、ココヤシが移植された近隣の島、フリント島やカロリン島では、ココヤシの自生に成功している。 注目すべき動物相としては、アカアシカツオドリ (Sula sula)、オオグンカンドリ (Fregata minor)、コグンカンドリ (Fregata ariel)、ヒメクロアジサシ (Anous minutus)、シロアジサシ (Gygis alba)、アオツラカツオドリ (Sula dactylatra)、カツオドリ (Sula leucogaster)、クロアジサシ (Anous stolidus)といった海鳥が挙げられる。知られている陸生の動物相は、ナンヨウネズミ、青色の尾をもつトカゲ、ヤシガニ、アオウミガメに尽きる。
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