地理と史跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 20:42 UTC 版)
房総半島南部に位置する。内陸に位置するため周辺の市町よりも冷涼な気候である。「南房総に雪降らずとも、三芳村には雪が降る」ともいわれる。 古くは安房国の国府が置かれた。 平家の落人伝説が残る増間集落では、「増間のばか話」が昔話として今にも伝承されている。 日枝神社の弓道行事の伝統をくみ、弓道に長じた村民もおり、村営の弓道場も建設された。増間の日枝神社では、毎年3月1日に御神的神事と呼ばれる行事によって、その年の豊作を占っている。 関東大震災前までは、増間に温泉が湧いており、南房総唯一の湯治場としても栄えた。純農村でありながら、卓越した村の経営から、まほろばの里とも呼ばれる。周囲の集落では、「三芳の人は、頭がいい」と昔から言われている。実際に、三芳村の農業経営をモデルに地域振興を図る例は数多くある。 南総里見八犬伝の舞台となった土地であり、八犬伝の幼犬八房の出生の地とされ、里見城の本城「滝田城」が現在も遺跡として残っている。 太平洋戦争中は人間爆弾「桜花」の秘密基地が築かれ、知恩院には桜花発射台のレールが保存されている。また、桜花の発射台は、地元の人には「滑走路」とよばれ、日東バスの平山バス停から徒歩約3分の山中に現存している。私有地に所在するため立ち入りには十分に注意すること。三芳村の平和会が、年に約3回程度草刈りをして手入れしている。
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