地球に衝突する可能性のある小惑星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:55 UTC 版)
「天体衝突」の記事における「地球に衝突する可能性のある小惑星」の解説
太陽系には多数の小惑星が存在しているが、その中には地球の公転軌道と近接した軌道を有する小惑星も存在することが知られている。このような小惑星を地球近傍小惑星(Near Earth Asteroid, NEAs)と言う。また、その中でも地球への衝突リスクが高い小惑星は潜在的に危険な小惑星(Potentially Hazardous Asteroid, PHA)に分類されている。過去には2014年に接近する(143649) 2003 QQ47や2029年に接近するアポフィス、2048年に接近する2007 VK184、2880年に接近する(29075) 1950 DAが地球に衝突するのではと騒がれたこともあったが、後に衝突確率はほぼゼロとなっている。地球に衝突する確率及び予測被害状況を表す尺度にトリノスケールが提案されており、2014年4月時点ではトリノスケールにおいて全ての天体が0となっている。 小惑星を含む地球近傍天体は惑星摂動によって軌道が大きく変化することも知られている。基本的に太陽に近いほど公転速度は速いため、地球近傍天体は頻繁に水星、金星、地球、火星に接近する。これらの惑星からの重力の影響で地球近傍天体は軌道が変化し得ることが指摘されている[誰によって?]。また、これらの天体とは比べものにならないほど強い引力を持った木星などの引力の影響を受けて軌道が変化する可能性もある[要出典]。したがって、衝突リストは変更されることもある。 なお、前述のトリノスケールでは「局所的大被害が起こり得る衝突は数百年から数千年に1回」、「全地球的大被害の起こり得る衝突は1万年〜10万年に1回」の発生確率としている。ちなみに、2008 TC3程度の非常に小型の天体であれば、年間2〜3個の割合で地球に落下している。
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