地心天頂と測地天頂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/08 18:32 UTC 版)
楕円における法線(図中の n {\displaystyle n} の線) 地球は完全な球体でなく、自転による遠心力により赤道付近が膨らんだ回転楕円体である。これを地球楕円体とよぶが、その地表における天頂には2種類の定義ができる。 地球楕円体の中心と地球楕円体上の点を結ぶ線を延長した天球上の上方の点 地球楕円体上の点における法線を延長した天球上の上方の点 赤道上か自転の両極でなければ前者と後者は一致することがない。前者は地表で重力に対して起立する観測者が感じる人間の感覚に近い天頂で、これを地心天頂という。これに対して後者を測地天頂という。実際の地球楕円体は扁平率が300分の1程度であり、人間がその違いを感じることは少ないが、測地系での定義は重要となる。
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