地上配備防衛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 02:46 UTC 版)
ERINT (Extended Range INTercept、延長射程迎撃弾)は、戦域ミサイル防衛計画の一部で、FLAGE (Flexible Lightweight Agile Guided Experiment) を発展させたものとされた。FLAGEは小型のレーダー誘導ミサイルでミサイルを撃墜する実験であり、現在のミサイル防衛(MD)にも繋がる。FLAGE は1987年にランスミサイルの撃墜に成功している。ERINT は固体燃料を用い、FLAGE よりも高速で飛翔するとされた。 HOE (Homing Overlay Experiment、誘導被覆実験)は、直径4メートルの網によってミサイルを迎撃するというもの。開発は陸軍が担当し、1983年から1984年にかけて4回実験が行われた。最初の3回はセンサーや誘導装置に問題があったために失敗し、最後の1回だけが成功した。 ERIS (Exoatomosphere Reentry-Vehicle System、大気外ミサイル妨害機構)はロッキード社によって開発が行われ、1990年代初頭に2回実験された。しかしながらそれ以降の開発はされていない。この計画の成果は戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)や地上配備中間軌道防衛(GMD)に活用された。
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