在番奉行所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 22:31 UTC 版)
現在の沖縄県那覇市西1-2-16にあった。薩摩藩の役人の琉球における出先機関としての役所で在番仮屋(ザイバンカイヤ)、大仮屋(ウフカイヤ)とも呼ばれた。1609年(慶長14年)の島津侵攻後、薩摩藩が出先機関として1628年(寛永5年)に設置した。以来1872年までの250年間、薩摩藩による琉球支配の拠点となった。在番奉行や附役など約20人が常勤し、薩琉間の公務の処理や貿易の管理にあたった。明治維新後に琉球王国が薩摩藩の統治下から外れた際に廃止されたが、その跡地には琉球処分後の1872年の琉球藩が設置された後、外務省、内務省出張所となり、琉球処分後の1879年(明治12年)の沖縄県の設置後は仮県庁となり、1881年には沖縄県庁となって、その後1920年(大正9年)に現在の那覇市泉崎に移転するまで、沖縄県政の中心となっていた。
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