在外公館の開設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:52 UTC 版)
1929年、東京に駐日カナダ公使館が開設された。これはイギリス連邦を除いてはワシントンとパリに次いで3番目の在外公館であり、カナダが日本をアジアにおける外交活動の拠点として位置付けたこの事実は両国関係において特別な重要性をもって強調される。しかしながら、この公使館の開設理由には、20世紀前半のブリティッシュコロンビア州に存在した反アジア的な感情にも大きく関わっている。当時のカナダ首相ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キングは「我が国が日本人移民問題に対処する唯一の効果的な方法は、日本に駐在する我が国の公使に査証を発行させることだ」と述べるなど、カナダへの日本人移民の制限を求めていた。その背景には、オタワ公使館の設置から40年前の大英帝国自治領時代に開設された在バンクーバー日本領事館には価値がない(=不十分だ)とみなされたことがある。 日本の初代駐カナダ公使は徳川家正で、1929年から1934年まで任期にあった。対して、カナダの初代駐日公使はサー・ハーバート・マーラー(任期:1929-1936)だった。
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