在位50周年・60周年記念式典
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「ヴィクトリア (イギリス女王)」の記事における「在位50周年・60周年記念式典」の解説
1887年6月20日にヴィクトリア女王は在位半世紀を迎え、在位50周年記念式典(ゴールデン・ジュビリー)(英語版)が挙行された。各国の王室・皇室が招かれての祭典となった。ベルギー(レオポルド2世)、デンマーク(クリスチャン9世)、ギリシャ(ゲオルギオス1世)、ザクセン(アルベルト)の四か国は君主が自ら出席し、それ以外の国々も高位の王族・皇族が出席した。日本からは小松宮彰仁親王が出席した。ヴィクトリアは高官や彼女のために集まった世界中の王族・皇族たちを随伴しながら群衆の間を通ってウェストミンスター寺院へ向かい、そこで神に感謝をささげた。バッキンガム宮殿に戻った後ヴィクトリアは「大変疲れましたが、とても満足です」と述べている。 1897年6月の在位60年周年記念式典(ダイヤモンド・ジュビリー)(英語版)はヴィクトリアの希望で各国の王室・皇室を招いた式典ではなく、世界各地の植民地の首相や駐留連隊代表者を集めた「帝国の祭典」として行われることになった。各国代表使節の出席も認められたが、君主の出席は断っている。日本からは有栖川宮威仁親王と伊藤博文が出席した。ロンドン市民の熱狂の中、カナダ・オーストラリア・インド・香港など世界各地に駐留するイギリス軍連隊が行進して大英帝国の威を示した。ヴィクトリアは植民地首相たちにジュビリー・メダルを授与し、また全世界の臣民たちに向けて「愛する臣民たちに感謝する。神の御加護があらんことを。」と演説した。 1887年のヴィクトリア女王在位50周年記念式典(英語版)でのウェストミンスター寺院記念礼拝を描いたウィリアム・エワート・ロックハート(英語版)の絵画。 1897年、在位60年を迎えたヴィクトリア女王。
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