国際純粋・応用物理連合とは? わかりやすく解説

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国際純粋・応用物理学連合

(国際純粋・応用物理連合 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 13:56 UTC 版)

国際純粋・応用物理学連合 こくさいじゅんすい・おうようぶつりがくれんごう英称:International Union of Pure and Applied Physics)とは、物理学の発展および同分野での国際協力を目的とする各国の物理学会や学術アカデミーによる連合組織であり、国際科学会議(ICSU)を構成する非政府組織(NGO)の一つである。英語略称はIUPAP(アイユーパップ)、仏語略称はUIPPA。

概要

1922年ベルギーブリュッセルで設立総会が行われ、13か国の物理学会による協定で設立された。このとき、ヘンリー・ブラッグ、マルセル・ブリュアン、ロバート・ミリカンや日本の長岡半太郎らそうそうたる顔ぶれが設立発起人となっている。翌1923年には最初の総会がパリで開催された。現在は、59の国・地域の組織が加盟している。

日本の加盟は、東京数学会社から日本数学会へ変更が行われた後に、当時会長を務めていた仁科芳雄らの参加によって実現。戦後、日本数学会と日本物理学会の相互発展を願い分離が行われた後、日本物理学会および応用物理学会が参加。現在は、日本学術会議が日本を代表するIUPAP会員となっており、日本物理学会や応用物理学会などとの連絡機能を担っている。

現在は、若手物理学者を表彰し激励するために、さまざまなメダルや賞を授与している。

組織

IUPAPの組織は、3年ごとに開催される最高意思決定機関である総会(General Assembly)と理事会(Executive Council)および18の分野ごとの委員会(Commission)によって運営されている。各国物理学関係学会に与えられた投票権は、平等である。事務局は現在は米国東部のメリーランド州に所在し、総会での議決に基づき、さまざまな事務処理などを行っている。

IUPAPの代表者は、総会で選出される任期3年間の会長(President)1名が務め、各委員会などからは多数の副会長(Vice-President)が選ばれる。1993年1996年には欧米人以外では初めて日本の山口嘉夫が会長を務めた。2005年の第25回総会では日本人2人目となる潮田資勝(東北大学名誉教授)が次期会長(President-Designate)に選出され、2008年から会長に就任している。

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