国境と地域区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/10 15:41 UTC 版)
マレーシア国内は13の州と3つの連邦直轄領に分割される。このうち11の州と2つの連邦直轄領はマレーシア半島側にあり、2の州と1つの連邦直轄領が東マレーシア側にある。これらの州はさらに細かい地方自治体へとそれぞれ分割される。 マレーシアと周辺諸国との国境線は主に自然地形によって形成される。マレーシアとタイではペルリ川とゴロ川が国境線となっており、シンガポールとはジョホール海峡が国境となっている。このマレーシア=タイ間の国境は1909年に形成されたもので、当時のシャムが現在マレーシア領となっているケダ州、クランタン州、トレンガヌ州、ペルリ州をイギリスに割譲したことによる。 一方海洋の国境は各国との条約により画定させている。ブルネイとは、ブルネイ領のテンブロン地区とブルネイ・ムアラ地区に挟まれた水域に関して20年以上の書簡のやり取りにより2009年5月にようやく国境を確定させた。インドネシアとも海上国境では主張が食い違う部分があり、特にサバ州の近辺で顕著である。これに関してもマレーシア政府はインドネシア政府と協議を重ね、現在までに16ヶ所の国境について合意に達した。またシンガポールやフィリピンとも領海問題を抱えている。 近年では南沙諸島の領有権を巡り中華人民共和国やベトナムなどとも懸案事項がある。
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