国土の繁栄と幸福のために
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 06:25 UTC 版)
「ランドヴェーッティル」の記事における「国土の繁栄と幸福のために」の解説
アイスランド語の『植民の書』の写本の一つは、アイスランドの古くからの法律が、船の所定の位置に竜を模した船首の飾りがあるならば、ランドヴェーッティルが怯えてしまうため「大きく裂けた口または大きく開いている鼻のままで」入港したり国土に入るのを禁じていたことを伝えている。すなわち、アイスランドに寄航する船は、船の舳先に取り付けている竜の頭の装飾を外したり後ろ向きにしたりしなければならなかった。 『エギルのサガ』の中で、エギル・スカッラグリームスソンは、ノルウェーのランドヴェーッティルに混乱を引き起こすために侮蔑の棒 (ニーズストング (níðstang)(英語版)) を立てる。そして、国外に「エイリーク王とグンヒルド(英語版)妃が追い払われるまで」、ランドヴェーッティルが「さまよい歩くように」と語る。Hermann PálssonとPaul Edwardsは、「ランドヴェーッティル (landvættir)」をこの一節では「守護霊 (guardian spirits)」と訳した。願いが通じて、エイリークら敵がノルウェーを退去したことから、ランドヴェーッティルに対するエギルの信仰はますます強まったという。 写本『フラート島本』に収録された話では、アイスランドにてキリスト教への改宗の時が近づいてきた頃に、各地にある塚の入り口が開き、超自然的な生き物たちがその地を去るための準備に追われる姿が目撃されたとの記述がある。
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