国土の分裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 15:18 UTC 版)
皇帝の乱立は内部対立にとどまらず、国土の分裂をももたらした。 260年には西方の属州総督だったポストゥムスが皇帝号を僭称し、ガリアに事実上の独立国家「ガリア帝国」が成立した。 また、東方においてもペルシアの侵攻を食い止めた属州総督のオダエナトゥスが死に、夫人であるゼノビアが267年に息子のウァバッラトゥスを擁立して帝位を僭称させ、「パルミラ帝国」が誕生した。 これによりローマ世界は、本来のローマ帝国とガリア帝国とパルミラ帝国に三分されたことになる。
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