回顧録との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:04 UTC 版)
ローマ帝国時代の弁論家リバニウス (Libanius,314-393) は、彼の弁論のひとつとして、人生の回顧録(自伝)を作ったが、それは公にする類の物ではなく、自身の研究の内だけで読まれたであろう文芸的な物であった。 回顧録(回想録)と自伝とは少々異なる。自伝がその人物の「人生や生涯」に焦点を当てるのに対して、回顧録は、自身の記憶や見解および感情に重点を置いて、より狭い範囲(特定の事象や事件)について述べられる。 近代の回顧録はしばしば、過去の日記や手紙、写真を基にしている。 1980年代頃までは、著名人以外が回顧録を書いたり出版したりすることは稀だった。しかし、『アンジェラの灰』や『 The Color of Water 』といった回顧録が好評を博し、多くを売り上げたことにより、多くの人々がこのジャンルに手を染めることとなった。
※この「回顧録との違い」の解説は、「自伝」の解説の一部です。
「回顧録との違い」を含む「自伝」の記事については、「自伝」の概要を参照ください。
- 回顧録との違いのページへのリンク