四端の心とは? わかりやすく解説

四端の心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:10 UTC 版)

性善説」の記事における「四端の心」の解説

孟子の「性善説」とは、あらゆる人に善の兆し先天的に備わっているとする説である。善の兆しとは、以下に挙げる四端の心を指す。なお「端」とは、兆し、はしり、あるいは萌芽意味する惻隠他者苦境を見過ごせない「忍びざる心」(憐れみの心) 羞悪…不正を羞恥する心 辞譲謙譲の心 是非…善悪分別する修養することによってこれらを拡充し、「仁・義・礼・智」という4つの徳を顕現させ、聖人・君子へと至ることができるとする。端的に言えば、善の兆しとは善となるための可能性である。 人には善の兆し先天的に具備していると孟子断定し得たのは、人の運命や事の成否天下治乱などをあるべくしてあらしめる理法としての性格有する天にこそ、人の道徳性由来する考えたためである。しかしこの考え実際照らし合わせた時、大きな矛盾突きつける現実においては社会に悪が横行している状態を説明できないからである。こうした疑問対し孟子は以下のように説明する。悪は人の外に存在するのであるが、天が人に与えたもの、すなわち「性」には「耳目の官」(官とは働き機能意味する)と「心の官」が有り、外からの影響を「耳目の官」が受けることにより、「心の官」に宿る善の兆し曇らされるのだ、と。すなわち善は人に内在する天の理法であり、悪は外在する環境にあると説いた

※この「四端の心」の解説は、「性善説」の解説の一部です。
「四端の心」を含む「性善説」の記事については、「性善説」の概要を参照ください。

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