唐崎神社とは? わかりやすく解説

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唐崎神社

(唐崎の夜雨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 23:18 UTC 版)

唐崎神社

所在地 滋賀県大津市唐崎1-7-1
位置 北緯35度02分50.6秒 東経135度52分27.3秒 / 北緯35.047389度 東経135.874250度 / 35.047389; 135.874250座標: 北緯35度02分50.6秒 東経135度52分27.3秒 / 北緯35.047389度 東経135.874250度 / 35.047389; 135.874250
主祭神 女別当命
社格 日吉大社摂社
創建 持統天皇11年(697年
例祭 春季大祭(4月28日)・秋季大祭(10月28日
主な神事 御手洗祭(7月28日29日
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唐崎神社(からさきじんじゃ)は、滋賀県大津市にある神社日吉大社摂社の一つである。琵琶湖西岸に位置し、境内は滋賀県指定名勝に指定されている。

祭神

女別当命(わけすきひめのみこと)を祀る。

由緒

以下は日吉大社の社伝(『日吉社神道秘密記』[1])による。舒明天皇6年(633年)、 琴御館 ことのみたち 宇志丸 うしまる宿禰がこの地に居住し「唐崎」と名附けたといい、祭神はその宇志丸宿禰の妻とされる。当社は持統天皇11年(697年)に創建されたと伝えられ、かつては「女別当社」と呼ばれ、婦人病に霊験ありとして広く信仰を集めたらしい。平安時代には「七瀬の祓」の一所としての人々や公家の姫等が参詣したという。

唐崎の松

境内には、宇志丸宿禰が植えたのに始まるとされる「唐崎の松」がある[2]。社伝以外での記載は、中世までくだるが、『太平記』や観阿弥作とされる謡曲自然居士』にも「唐崎の一松」とみえる。また、和歌や俳句に取り上げられている。

我みても昔は遠く成りにけり共に老木の唐崎の松 — 前大納言為家(『続拾遺和歌集』)
唐崎の松は花より朧にて — 松尾芭蕉
歌川広重「唐崎夜雨」

近江八景「唐崎の夜雨」として選ばれ、それを絵画化した歌川広重の作品[3]が知られている。宇志丸宿禰が植えた初代の松は天正9年(1581年)に大風で倒れ、天正19年(1591年)、大津城主だった新庄直頼の弟・新庄直忠が2代目の松を植えた。2代目も1921年大正10年)に枯れ、現在のものは3代目である。金沢市兼六園にある唐崎の松はこの地から分けられたものである。

ギャラリー

文化財

滋賀県指定文化財

  • 名勝
    • 唐崎(唐崎神社境内) - 1998年(平成10年)6月19日指定[4]

大津市指定文化財

  • 史跡
    • 唐崎(唐崎神社境内地) - 1981年(昭和56年)1月16日指定(史跡・名勝)[5][6]

脚注

  1. ^ 日吉社禰宜であった祝部行丸(1512年 - 1592年)が記したもの。塙保己一編『群書類従』第二輯神祇部所収。
  2. ^ 唐崎の松を宇志丸宿禰が植えたとする由来も『日吉社神道秘密記』に記されたもの。
  3. ^ 境内から琵琶湖を背景に唐崎の松を描いたもの。
  4. ^ 県指定史跡・名勝・天然記念物 (PDF) (滋賀県ホームページ)。
  5. ^ 昭和56年1月16日大津市教育委員会告示第3号。
  6. ^ 境内説明板。

関連項目

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