同業者に対する評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 13:44 UTC 版)
近藤は『週刊朝日』1949年4月24日号の特集「子どもの赤本 俗悪マンガを衝く」で横山隆一、清水崑とともにインタビューに答え、当時隆盛だった赤本漫画に対し「絵というようなものじゃない」と断じ、さらに『中央公論』1956年7月号では「子供漫画を斬る」と題するエッセイを発表し、「これらの作者と一緒くたにして『漫画家』と呼ばれることが、腹立たしいほどだ」と述べた(ただし、赤本出身である手塚治虫については「さすが格段の腕前」とおおむね許容的であった)。雑賀忠宏は「マンガ界における職業位階の正統性の構造が透けて見える」と評し、結果的に1950年代の「悪書追放運動」にいたる、既存メディアによる児童向け漫画バッシングをめぐる、漫画界を含む社会のとまどいの表象ととらえている。
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