合意文章の改変問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/16 00:56 UTC 版)
江崎道朗は、「2年以内の撤兵」の文言が削除された経緯は明らかにはなっていないが、実行者として有力視されているのが尾崎秀実である、と主張している。尾崎は近衛のブレーンとして政権中枢に関与しており、原案の執筆にも与っていた。原案は陸軍に異論があって中山優が改めて執筆し、陸海軍立会いの下清書したが、発表前夜、尾崎は首相官邸に執務室を構えていたが、尾崎は官邸内の自身の執務室で夜遅くまで待機していた。後年尾崎はゾルゲ事件で逮捕されてソ連のスパイであったことが明るみに出ており、尾崎が日華事変の長期化と国力の減退を狙って密かに文言を削った可能性は大いにある、と主張している。
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