可溶栓とは? わかりやすく解説

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可溶栓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/11 22:39 UTC 版)

可溶栓(かようせん)、あるいは溶栓(ようせん)、安全栓(あんぜんせん)[1]は、青銅黄銅砲金などで作られ、その全長にわたって先細になった穴が開けられている、ねじ山の切られた栓である。この穴はスズなどの融点の低い金属で塞がれている。ボイラーや高圧ガスの容器などに取り付けられて、空焚きなどで異常な高温や高圧になった時に融点の低い部分が溶けて穴が開くことで、高圧ガスを逃がして爆発を防いだり、その高圧ガスの通り抜ける音で人間に異常を知らせたりする安全装置である。いわばガス抜きのような効用を持っている。


  1. ^ 日本の蒸気機関車乗務員では、”へそ”とか“おへそ”と呼んでいた。川端新二『ある機関士の回想』(イカロス出版、2006年) ISBN 4-87149-861-1 第二部 第十六章 へそ ボイラー保護の重要な装置 p155~p160 を参照。
  2. ^ Payton, Philip (2004): Oxford Dictionary of National Biography, Oxford University Press.
  3. ^ Kirby, Richard Shelton; et al (1990). Engineering in History. Mineola NY: Courier Dover Publications. p. 176. ISBN 0486264122. 
  4. ^ Staff. Benjamin Franklin Institute of Technology (undated ca 1830): Steam-boiler explosions. Reprinted 2005 as Explosions of steam boilers. Scholarly Publishing Office, University of Michigan Library. ISBN 1-4255-0590-2.
  5. ^ Hewison, C H (1983): Locomotive Boiler Explosions. David and Charles, Newton Abbot, UK. ISBN 0-7153-8305-1.
  6. ^ Bruce E. Babcock, "A Short History of the Fusible Plug, With References to Regulations and Standards", Website of Steam Traction magazine.
  7. ^ Staff:The management of steam locomotive boilers. Health and Safety Executive, Sudbury, Suffolk, UK (2005).
  8. ^ Staff. Handbook for railway steam locomotive enginemen. British Transport Commission, London (1957).
  9. ^ Snell, John B (1971): Mechanical Engineering: Railways. Longman, London.
  10. ^ Pressure container with thermoplastic fusible plug”. United States Patent 4690295. Free Patents Online (1987年). 2008年4月7日閲覧。


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