古書にまつわる文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:10 UTC 版)
古本を含む書籍はそれ自体が文化的な存在であるうえ、希少本の探索に熱意を向ける蒐書家(ビブリオマニア)にはコレクターにつきものの悲喜こもごもが伴う。このため、かつては『彷書月刊』という古書専門雑誌が出版されていたほか、古本にまつわるエッセイや古書店主の回想録も多い。 10月は古書月間、10月4日は「古書の日」とされている。読まれた本への感謝を表すため、古書市会場となっている京都市の知恩寺では毎年10月下旬に古本供養を行っている。東京の神田明神でも2017年10月5日、東京都古書籍商業協同組合が初の古本感謝祭を開いた。物に対する通常の供養・おはらいと異なり、これらの本は焼却・廃棄はされず、再度販売されている。 また古書店には、元の持ち主にとって思い入れがある本や、秘密を書いた手記・日記、魔術・魔導書などが並んでいても不思議ではない雰囲気がある。このため、ミステリ小説やホラー小説などの舞台としても多く用いられる。 元の持ち主による本以外の物の挟み込みや書き込み、破損などがある「痕跡本」を蒐集する者もいる(「#古書店主の著名人」で後述)。
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