古代尺八(雅楽尺八)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 20:44 UTC 版)
尺八の起源として有力な説は、前述した『旧唐書』列伝の「呂才伝」の記事によるもので、唐初期の貞観年間(627年 - 649年)に呂才(600年 - 665年)が考案したというものである。宋の陳暘『楽書』では尺八管を簫管の別名としている。 日本には雅楽楽器として、7世紀末から8世紀はじめに伝来した。東大寺の正倉院には六孔三節の尺八が八管収められている。 その後中国では、歌口の傾斜が管の外側にあるタイプの縦笛は断絶し、日本でも雅楽の楽器としての尺八は使われなくなり、平安時代中頃の10世紀には絶えた。古台尺八に関連する楽譜の記録がないため、演奏方法や音階などの詳細は不明である。平均の長さは40cm、指穴の直径は2cm、前5、後1の6つの指穴がある。
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