叢書集成初編とは? わかりやすく解説

叢書集成

(叢書集成初編 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 08:14 UTC 版)

叢書集成』(そうしょしゅうせい)は、上海商務印書館によって1935年から1937年に出版された漢籍叢書の一大集成で、までの百種類の叢書に含まれる書籍を再分類して収めたものである。

その後、「叢書集成」の名を冠した書物が各社から数種類出版されている。

叢書集成初編

『叢書集成初編』は王雲五が中心になって、上海商務印書館で1935年から出版を開始した。からまでの既存の漢籍叢書を100種類選び、それらに収められている書物を王雲五による近代的な分類(中外図書統一分類法)に従って分類し直して出版したものである。基本的に活字出版だが、一部に影印が混在している。

複数の叢書に同一の書物が収められている場合は、そのうちから1種類のみを選んだ。全部で8集4000冊からなり、4107種類の書物を含む予定だったが、7集3467冊まで出版したところで日中戦争が勃発したため、事業は中断された。

ほかに『叢書集成初編目録』を出版した。これは『四庫全書』に対する『四庫全書総目提要』に相当するものだが、そこに収められている内容は『叢書集成』と完全には一致していない。

台湾の商務印書館は1965年に『叢書集成初編』から一部分にあたる1031種類を再版した[1]

芸文印書館版

台湾の芸文印書館は1970年に『百部叢書集成』を出版した。101種類の叢書から4144種の書物を取り、線装本7950冊として出版された。『叢書集成初編』と異なってすべて影印により、また本来の叢書の順序に従っているが、もとの『叢書集成初編』と同様に重複は除かれている[1]

その後、1972年までかけて続編にあたる『叢書菁華』全6期を影印出版した[2]。『叢書菁華』の前半は『叢書集成続編』、後半は『叢書集成三編』と呼ばれることがある。

新文豊版

台湾の新文豊出版公司は1985年に『叢書集成新編』を出版した。『叢書集成初編』と同様に再分類し直して活字出版されている。新文豊出版はまた『叢書集成続編』[3]、『叢書集成三編』[4]も出版した。いずれも中外図書統一分類法に従っている。

中華書局版

中華人民共和国中華書局は1985-1991年に『叢書集成初編』を再版し、1930年代に出版されなかった533冊を加えて4000冊にした。

上海書店版

中華人民共和国の上海書店出版社は1994年に『叢書集成続編』を出版した。これは新文豊出版のものとは無関係で、180種類の叢書から3200種あまりの書籍を四部分類に従って配列している。全180冊からなる。

脚注


叢書集成初編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/07 18:41 UTC 版)

叢書集成」の記事における「叢書集成初編」の解説

『叢書集成初編』は王雲五中心になって、上海商務印書館1935年から出版開始した。宋から清までの既存漢籍叢書100種類選び、それらに収められている書物王雲五による近代的な分類中外図書統一分類法に従って分類し直して出版したのである基本的に活字出版だが、一部影印混在している。 複数叢書同一書物収められている場合は、そのうちから1種類のみを選んだ全部で8集4000からなり、4107種類書物を含む予定だったが、7集3467冊まで出版したところで日中戦争勃発したため、事業中断された。 ほかに『叢書集成初編目録』を出版した。これは『四庫全書』に対する『四庫全書総目提要』に相当するものだが、そこに収められている内容は『叢書集成』と完全には一致していない。 台湾商務印書館1965年に『叢書集成初編』から一部分にあたる1031種類再版した。

※この「叢書集成初編」の解説は、「叢書集成」の解説の一部です。
「叢書集成初編」を含む「叢書集成」の記事については、「叢書集成」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「叢書集成初編」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「叢書集成初編」の関連用語

叢書集成初編のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



叢書集成初編のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの叢書集成 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの叢書集成 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS