叙事詩・プラーナ文献でのインドラ
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「インドラ」の記事における「叙事詩・プラーナ文献でのインドラ」の解説
叙事詩『マハーバーラタ』では、主人公の1人のアルジュナの父親であり前世。インドラプラスタを開拓する時に炎神とアルジュナとクリシュナの前に立ちはだかるが、炎神アグニに自分の神弓ガーンディーヴァも与え、それもやがてアグニからアルジュナに渡される。カルナがインドラから「ヴァサヴィ・シャクティ(Vasavi Shakti)」という武器を与えられ、ガトートカチャを斃した。同じく叙事詩の『ラーマーヤナ』では、主人公ラーマが「インドラの矢」という武器を使用して敵のクンバカルナを討ちとった。また、太古にインドラがアスラ神族を倒したとされる武器「ヴィジャヤ」によって、ラークシャサ(羅刹)の大軍を一撃で死滅させた。 『パドマ・プラーナ(英語版)』によれば、「ヴリトラハン」の異名を得ることになったヴリトラ殺害では、インドラは当初、彼を恐れて戦いを避けた。インドラは神々の世界の半分を分け与えることを条件にヴリトラと一旦は和睦した。その後、ヴリトラの元に美しいアプサラスのラムバーを送り込み、バラモンでもあったヴリトラがスラー酒を飲むように仕向けた。ヴリトラが飲酒で失神したところを不意打ちして勝利したが、インドラはバラモンを殺した罪を負うこととなった。
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