取り調べ中の不審死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/04 13:57 UTC 版)
2010年2月25日、この事件で逮捕された元主治医が、拘置先の警察署で突然倒れ、病院に運ばれたが死亡した。この元主治医は、食事や睡眠を取らず、点滴などの治療を受けていたという。その後、奈良地検は、元主治医の死因を「急性心筋梗塞」と発表した。 2010年2月26日、奈良地検は院長を業務上過失致死罪で起訴した。院長は起訴内容について、「腫瘍はがんだった」などと否認しているという。 一方、死亡した元主治医は不起訴処分となる予定。 2012年6月22日、奈良地裁は院長に禁固2年4か月の実刑判決を下した。院長は控訴したが、同年11月15日に大阪高裁で控訴が棄却された。 2013年2月、奈良県警が元主治医を勾留中に適切な治療を怠り死亡させたなどとして、元主治医の遺族が奈良県に約9700万円の損害賠償を求め提訴した。 2016年11月、元主治医の司法解剖結果などを調べた出羽厚二・岩手医科大学教授が、遺体の状況から、取り調べの際に暴行を受けた可能性があるとして、特別公務員暴行陵虐致死容疑で奈良県警に告発状を提出した。
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