卯の木大明神の起こり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 02:09 UTC 版)
以前はこの辺りは卯の木という地名で、卯の木大明神を守り神としていた。卯の木大明神の祭神は竜宮の姫であるという。 履中天皇(在位:400年? - 405年?)の時代。深津(現・前橋市粕川町深津)の高野辺左大将家成(たかのべのさだいしょういえなり)という人物がこの岩山にやってきたとき、一人の美女が表れ、家成に「この岩窟は竜神の宮殿であるから失礼のないよう」告げた。家成はこのときから竜宮を敬うようになった。 雄略天皇(在位:457年? - 479年?)の皇子・岩城皇子(いわきのみこ)(磐城皇子)が常陸国の筑波山(蚕の神が化生した地であることから)を視察に行く途中、碓氷峠を通った。その時夜間であったにもかかわらず、あたりが昼間のように明るくなり、一人の乙女が表れた。曰くこれは皇子の御成を祝福する竜燈で、自分は竜宮姫であると。視察を終えた皇子が卯の木の岩窟に立ち寄ると、竜宮姫は自分をこの地の産土神として祀ってほしいと皇子に依頼した。村人たちは竜宮姫を卯の木大明神として祀り、毎年6月28日を祭りの日と定めた。皇子が卯の木の岩窟に立ち寄ったのは4月12日で、この日は必ず恵みの雨が降るという。
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