はんか‐つう【半可通】
半可通
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半可通
出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 08:49 UTC 版)
名詞・形容動詞
- あまり知らないくせに、知ったかぶりをすること。半可な知識で通を気取ること、そのような人。
- 彼らのエゴイズム、冷たさ、うぬぼれ、それが、読者の奴隷根性と実にぴったりマッチしているようである。或る評論家は、ある老大家の作品に三拝九拝し、そうして曰く、「あの先生にはサーヴィスがないから偉い。太宰などは、ただ読者を面白がらせるばかりで、……」奴隷根性も極まっていると思う。つまり、自分を、てんで問題にせず恥しめてくれる作家が有り難いようなのである。評論家には、このような謂わば「半可通」が多いので、胸がむかつく。墨絵の美しさがわからなければ、高尚な芸術を解していないということだ、とでも思っているのであろうか。光琳の極彩色は、高尚な芸術でないと思っているのであろうか。渡辺崋山(かざん)の絵だって、すべてこれ優しいサーヴィスではないか。(太宰治『如是我聞』)
訳語
「半可通」の例文・使い方・用例・文例
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