千恵蔵プロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:27 UTC 版)
一方、片岡千恵蔵はマキノプロから独立後に千恵蔵プロを設立したが、その際に伊藤大輔監督に相談に行き、「自分のところにいる若い2人を提供するから、今までとは違う時代劇を作ればいい」という趣旨のアドバイスを受けた。その若い2人とは伊丹万作(伊丹十三の父)と稲垣浩であった。そしてやがて伊丹万作は千恵蔵プロで『國士無双』『戦国奇譚 気まぐれ冠者』『赤西蠣太』などの新しく知的で明るい時代劇を作り、「明朗時代劇」と呼ばれた。ユーモアがありナンセンスさもあり、それまでの陰惨な大剣戟や暗い傾向映画に嫌気をさした観客に支持された。また稲垣浩は千恵蔵プロで『瞼の母』『一本刀土俵入り』などの秀作を製作した。
※この「千恵蔵プロ」の解説は、「時代劇」の解説の一部です。
「千恵蔵プロ」を含む「時代劇」の記事については、「時代劇」の概要を参照ください。
- 千恵蔵プロのページへのリンク