十文字クラゲ綱
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十文字クラゲ綱 Staurozoa は、クラゲ型でありながら、傘の頂部より生えた柄の先端で海藻などに付着して生活しており、底生性である。かつては鉢虫綱に含まれていたが、独立した綱として取り扱われるようになった。 十文字クラゲ目 Stauromedusae - アサガオクラゲ、ムシクラゲ、ジュウモンジクラゲ
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十文字クラゲ綱
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十文字クラゲ類のプラヌラは遊泳能力を持たない。 シャンデリアクラゲ Thaumatoscyphus distinctusでは、受精後30-40時間後、内胚葉が形成されたのちに外胚葉細胞が次第に扁平になって外層に並び、内胚葉細胞は空胞のある比較的大型の細胞となって中央に縦に一列に並ぶようなる。このころに、受精の際に形成された薄い卵膜を破って外に出て、プラヌラを生じる。本種のプラヌラは蠕虫形で外胚葉は少数の扁平な細胞からなり、内胚葉細胞も多少扁平でその核は細胞の中央にあって、核の周りは原形質が他より少し厚い。中に全く空洞がなく、外胚葉に全くの繊毛を欠くため他のプラヌラとは明確に異なる。外胚葉に繊毛がないため泳ぐことはなく、ミミズのような蠕虫のように底を匍匐する。匍匐運動では内胚葉・外胚葉両方の収縮と伸長を繰り返し、外胚葉細胞が収縮するとき外胚葉細胞から小さな原形質突起が外側へ出されるのが見られる。このようなプラヌラはよく集まって塊を形成していることが多く、小さな砂粒や珪藻片などからできた殻に包まれているのが観察される。 アサガオクラゲ Haliclystusやササキクラゲ Sasakiellaでは上記のシャンデリアクラゲの発生より後の段階も判明している。プラヌラはやがて着生し半球状になるが、この固着したプラヌラは変態前に無性的に出芽する。出芽したプラヌラは正常に発達して半球状の細胞塊になり、変態してポリプとなる。
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