十万地獄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 17:55 UTC 版)
十万地獄(じゅうまんじごく)は、非常に大規模な地獄で、その広さは別府の地獄の中でも一、二を争うほどであった。石垣を積んだ遊歩道も整備されており、所々に東屋も建てられていた。この地獄は市有地であったが、管理を民間に委託していた。委託先は地獄組合に加盟していなかったので共通観覧券で観覧することはできず、別料金がかかった。ところが、それと知らない観光客が観覧したところ出口にて別料金を徴収され、苦情が多発していた。当時、この地獄から本坊主にかけては「朝日公園」として整備されており、当地獄の園地と公園の敷地との境界が曖昧であったため、観光客の勘違いも致し方ない状況であった。この事態を問題視した市当局により指定管理を解除され、地獄は閉鎖されたのである。戦後になっても再開されることはなく、現在、その跡地は鉄輪地獄地帯公園として整備されており市民の散策の場となっているだけでなく、海地獄や山地獄が近いところから観光客の休憩の場としても活用されている。現在も滾々と湯が湧いている。 所在地:別府市御幸
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