北琉球諸語の終止形・連体形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 03:23 UTC 版)
「琉球祖語」の記事における「北琉球諸語の終止形・連体形」の解説
北琉球語群の上代日本語と対応しない活用上代日本語奄美語沖縄語大和浜方言与論 東区方言今帰仁 与那嶺方言首里方言久高方言終止形 kaku kʰakuɴ kakjuɴ hatɕuɴ katɕuɴ hakiɴ 連体形 kaku kʰakuɾu kajuɾu hatɕuːɾu katɕuɾu hakiɾu 北琉球諸語の終止形・連体形は古い時代の未完了表現の単動詞化であり、*-i + *wor-「居(を)り」に由来すると服部四郎,レオン・A・セラフィム,内間直仁などによって説明されてきた。これは日本語における終止形・連体形が「居(う)」に由来するとする大野晋の説と相同である。 しかし、古沖縄語には例えば以下のように現代語の連体形などに対応する形も見える一方で、古い活用形も在証されるため、この改新は比較的最近のものであると考えられる。 又 けお、ふきよる、まにしや、『おもろさうし』11巻618 北琉球諸語の一部の変種には、一部の構文に『おもろさうし』にも見られる古い連体形を保存しているものがあり、琉球祖語の *-o に遡ることが示唆される。これは明らかに上代東国諸語や八丈語などにおける四段動詞のオ段連体形に対応する。
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