北アメリカの観光列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 09:35 UTC 版)
「オリエント急行」の記事における「北アメリカの観光列車」の解説
「オリエント急行」の名前を冠した観光列車は北アメリカにも存在する。これらは東洋には関係がないが、かつての鉄道黄金時代の車両を復元したという点でヨーロッパの「オリエント急行」と似ている。 北アメリカの「オリエント急行」は2列車存在する。 アメリカン・オリエント急行 ひとつは、オレゴン・レイルホールディングス社が所有する「アメリカン・オリエント急行」である。1950年前後に運行されていたアメリカの流線形客車を改造し観光列車に仕立てたもので、ニューヨーク・セントラル鉄道の「20世紀特急」で運用されていた流線形展望車やミルウォーキー鉄道で運用されていたスーパードーム車など、アメリカの鉄道黄金時代の各鉄道の有名な客車が組み込まれている。北はカナダ、南はメキシコまで足を伸ばすが、走行するルートはほぼ決まっており、季節に応じたツアーが設定されている。しかし、2008年ごろに運営していた企業が経営破綻し、運行休止を余儀なくされた。 その後、アメリカン・オリエント急行で使用されていた客車は、新たな運営企業の元で「グランドルクス・エクスプレス(Grand Luxe Express)」として現在も使用されている。現在、おもなコースとしてデンバーとサンフランシスコを結ぶルートで運行されている。 サウス・オリエント急行 もう一つは、「サウス・オリエント急行」である。「シエラマドレ急行」が正式な名称。「アメリカン・オリエント急行」ほどは知られていないが、やはりかつての流線形車両を復元し、コッパー・キャニオンの息をのむような景色を眺めることを目当てとした観光列車で、1980年代から2009年までメキシコ北部で運行を行った。
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