加速装置の演出上の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 19:11 UTC 版)
加速装置は時間を操作するものではないため、加速中の物体に対する物理法則は通常と同じものが適用される。従って平面の走行は加速できても、何らかの推進装置を用いない限り、重力下での上下動を加速することは出来ない。具体的には飛び降りた場合の自由落下速度は変わらないし、跳躍を加速することも出来ず、初速を上げると目標点を通り過ぎて高く跳んでしまう。従って、加速中の機体が全方向に高速に運動するありがちな描写は、壁や天井などの足場がない限りは基本的にあり得ない。加速者は加速に応じて重力加速度が減じていると感じ、例えば6倍速の状態では、月面上に等しい体感と運動になるはずである。しかし、『サイボーグ009』は漫画、アニメなどでこのような描写がされていないことも多い。 山本弘による短編小説『奥歯のスイッチを入れろ』や園田健一による漫画『ブレット・ザ・ウィザード』では、「加速中であっても自由落下速度は変化しない」ことを作中で表現すると共に、ストーリー上に活かしている。
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