加速装置の原型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 19:11 UTC 版)
人間の反応速度を加速するというアイデアが使われた最初期のSF作品は、H・G・ウェルズの短編小説『新加速剤(英語版)』(1901年)である。ただし、この作品では加速能力を得るために機械装置ではなく薬物が使われる。 エドモンド・ハミルトンのキャプテン・フューチャーシリーズの1編『謎の宇宙船強奪団 (Star Trail to Glory)』(1941年)、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』(1956年、日本語訳は1964年、中田耕治訳)には機械装置としての加速装置が登場する。特に『虎よ、虎よ!』では、装置が外付けではなく、体の中に埋め込んであり、「奥歯に隠されたスイッチ」で装置を起動するなど、その後の『009』でのスタイルの原型が見られる。 日本の漫画作品では手塚治虫が『新世界ルルー』(1951年)で自分以外の時間を停止させる能力を描いている。
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